【検証シリーズvol.8】じゅうたんのシミがシェービングクリームを使うと簡単に取れるって本当なの!?

突然ですが、こんな経験したことないですか?
・子供がじゅうたんの上でジュースを大胆にぶちまけ、芸術的なシミが出来た。
・じゅうたんでゴロゴロしながらくつろいでいた、が横に置いたマグカップを倒してお茶をこぼした。
・オムライスの最初の一口目を口に放りこみ損ねた。絨毯に赤い模様が新しくできた。
・珈琲を口に含んだ瞬間、くしゃみをしてしまった。下はなんと絨毯があった。

サタケの場合は、つまづいてソースと珈琲を同時にこぼしました。取り返しのつかない悲しい事故です。

こんな時、シェービングクリームを使うと魔法の如くシミが取れてしまうという情報を入手しました。
本当だとしたら大事件です!さっそく検証してみましょう。

<準備するもの>
○シェービングクリーム(白い、泡状のタイプ) ○ふきん(タオルでも可)

まずは。
シミがついている箇所にシェービングクリームを直接噴射します。 該当箇所が覆われ、見えなくなるくらいが目安です。

15分放置。
吹きかけが終わったら、そのままの状態で15分待ちます。
これだけで落ちてしまう!
今回は楽勝でしたね~♪

まるで落ちていないシミ。
さてシェービングフォームを拭き取ってみましょう
「あれ?」
目の錯覚でしょうか?さっきとほとんど変わらないシミ(特にソース)がそこにあります。

頼れるのはキッチン用洗剤。
すみません。ショックのあまり、一コマ分固まってしまいました。
検証は終わりましたが、肝心のシミが落ちていません。
有効な落とし方を調べてみた所、やはりキッチン用などの中性洗剤を使用して叩き洗いをする方法がベストの様です。
裏側にタオルを敷き、ふきんに中性洗剤を染み込ませトントンしていきます。

必死にトントンすること、20分。
シェービングクリーム後の状態から大幅にシミを落とすことが出来ました!良かった!!
世の中、そんなにうまい話なんて無いんですね。うんうん。
ところで、シェービングクリームがシミ落としに使えるという根拠は何だったのでしょうか?

ポイントは界面活性剤が浸透するかどうか。
名取プロ「界面活性剤です」
サタケ 「あ、プロ久しぶり」
名取プロ「衣料用、食器洗い用洗剤などにも含まれている成分ですが、汚れを生地から引き剥がして落としてくれる作用があります。」
サタケ 「じゃあ、なんで落ちないのよ?」
名取プロ「シェービングクリームを絨毯表面に乗せただけなので、カーペット内部に浸透した汚れまで届いていないんですよ」
サタケ 「なるほどね」
名取プロ「一方、食器洗い用洗剤は液状なので、奥に染み込んだ汚れまで界面活性剤が浸透します。結果、落ちる(正確に言うとタオルに汚れを逃がす)という理屈ですね」
サタケ 「そっかー、シェービングクリームを付けただけじゃダメか・・・」
名取プロ「液状のシミは特に難しいでしょうね」

とっても楽ちんな方法を皆さんに提供出来るかと思っていたのに少し残念でした。
が、汚れ落としのメカニズムが分かって少しタメにもなりました。
ちょっとずつ、ちょっとずつ。みなさんのお役に立てる豆知識を提供できるよう頑張ります。
では、今週はこの辺で!!

サタケ